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水再生・汚泥脱水燃料化システム

汚れた水は資源として再生し循環利用へ


水処理技術の一つとして、食品・菌・酵素を有効活用する膜利用型の廃水高度処理・再生システムを考案しました。環境汚染物質の分解など特殊な能力を有するものの、他の微生物との共存が難しい白色腐朽菌を、分離膜により微生物フリーの環境を作ることで水処理に利用できるようにしました。3つの特長があり、第1に白色腐朽菌による分解酵素の効率的産生に食品廃棄物を利用します。第2にシステムからの廃棄微生物は、高圧圧搾操作で超高度脱水し、搾出液から生理活性物質を回収、脱水後の菌は固形燃料として利用します。第3に分解酵素を含む培養液を汚水の処理に用い、限外濾過膜を設置して酵素を処理槽内に動的に固定し、分解酵素を有効的に利用します。食品・菌・酵素の有効活用を実現し、再生水の利用も可能とする水処理・再生システムです。
生物を用いる水処理では、大量の汚泥(廃棄微生物)が発生します。省エネルギー的な機械的分離操作で汚泥の高度脱水を実現し、低含水率で有機物含有量が大きく、自燃可能な脱水ケークを得ることができれば、固形燃料として有効活用できます。脱水過程で微生物細胞に傷をつける程度の弱い破砕操作を導入することで、脱水速度と脱水度を極めて大きくすることができ、含水率は従来技術の70~80%を遙かに凌駕する50%以下に到達し、固形燃料としての可能性が期待できます。

  • 技術・研究・製品の特徴
    ・食品・菌・酵素を有効活用する水処理・再生システム 特殊な能力を有する微生物の利用を可能とする水再生システムです。菌体とその代謝物(酵素など)および食品廃棄物の有効活用に取り組んでいます。
    ・汚泥の高度脱水・固形燃料化 脱水過程で微生物細胞に傷をつける程度の弱い破砕操作を導入することで、脱水速度と脱水度を著しく改善でき、固形燃料化が期待できます。
  • その技術で世の中の問題がどの様に変化するか
    世界の各地で様々な水問題が生じています。安全な水を確保するためには、汚した水をきれいにする技術が必要です。既存技術での処理が難しい環境汚染物質を分解できる微生物は、他の微生物との共存が難しいのですが、分離膜により微生物フリーの環境を作ることで水処理に利用できるようにしました。 また、微生物を用いて水をきれいにするとき、水中の汚れ成分は微生物に取り込まれますので、菌体は増殖し、処分しなければいけなくなります。含水率が高いため高度な脱水を行う必要があるのですが、脱水過程で微生物細胞に傷をつける程度の弱い破砕操作を導入することで、脱水速度と脱水度を著しく改善でき、固形燃料としてバイオマス発電への利用が期待できます。
  • 用途(使用)例または将来的な活用例
    この技術を利用することで、例えば家庭からの排水を高度処理し、再生水を家庭や公園などで使用できるため、今後ますます深刻化すると考えられる水不足への対策となります。また、汚泥の脱水・燃料化は汚泥処理に使われているエネルギーを削減するだけでなく、水中の汚れ成分から燃料を作り出すこととなり、化石燃料の削減に大きく貢献します。

名城大学

太陽光・バイオマス発電 その他(水処理システム・水資源循環)

会社情報
所在地
名古屋市天白区塩釜口1-501
設立年月
1926年
業種
大学
得意な分野
企業ホームページ
問い合わせ先
sangaku@ccml.meijo-u.ac.jp

セミナー情報

水の高度処理・再生利用および汚泥の高度脱水・燃料化システム

その他(水処理システム・水資源循環)


セミナー概要

生物処理と分離技術との融合による生物機能を最大限に活かす水処理・水資源循環利用技術、および水処理の過程で発生する汚泥の脱水・燃料化に関する内容です。水処理やバイオマス発電に興味のある方にご視聴いただきたいと思います。


セミナー日時
2日目 26日 16:20~16:40

登壇者

名城大学
准教授
片桐 誠之 氏

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<SDGsへの取り組み紹介>

名城大学では、各研究室でSDGsについて様々な取り組みをしており、その内のいくつかを以下の頁で紹介しております。ご覧ください。

https://www.meijo-u.ac.jp/sp/meijoresearch/feature/sdgs01.html
https://www.meijo-u.ac.jp/sp/meijoresearch/feature/sdgs02.html
https://www.meijo-u.ac.jp/sp/meijoresearch/feature/sdgs03.html
https://www.meijo-u.ac.jp/about/ms26/manabi/activity/No2020em.html
また、全ての研究テーマがSDGsのどの分類に貢献できるかを研究者に特定いただいております。下記研究シーズ集を参照ください。

https://www.meijo-u.ac.jp/about/pr/pdf/seeds02.pdf


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