クリーンテック技術展へのご参加、誠にありがとうございました。 

第三回クリーンテック技術展の出展にご興味がある企業様はこちらよりご連絡ください。

お問合せはこちら

CO2-SUICOM

「CO2-SUICOM(シーオーツースイコム)」は、コンクリートが固まる過程で二酸化炭素を吸い込み、貯めてしまう技術です。コンクリート製造時のCO2排出量をネットでゼロ以下、つまり大気中のCO2を減少させることに世界で初めて成功しました。


CO2-SUICOMは、セメントの半分以上を特殊な混和材(γ-C2S)や産業副産物などに置き換えることで、セメント製造時に排出されるCO2を大幅に削減します。このγ-C2SはCO2と反応することでCO2を吸収し、硬化する性質を持っています。また、γ-C2Sは化学工場にて発生する副産物(副生消石灰)を原料としています。この特殊な混和材をセメント代替として用いたコンクリートを、高濃度のCO2で充満させた槽内に一定期間置く(炭酸化養生する)ことにより、大量のCO2を吸収させることを可能にしました。産業副産物の有効利用によるセメント使用量低減と、コンクリートへのCO2の大量固定により、CO2排出量ゼロ以下を実現しています。

  • 技術・研究・製品の特徴
    ・環境親和性の向上
    一般的なコンクリートは高pH(12~13)ですが、CO2-SUICOMは炭酸化反応によってコンクリートのpHが中性に近く、植物や生物に優しい材料です。
    ・美観の向上
    エフロレッセンス(コンクリート表面に浮き出る白い生成物:白華現象)の発生を抑制できます。
  • その技術で世の中の問題がどの様に変化するか
    2019年6月に経済産業省より示されたカーボンリサイクル技術ロードマップ、および、2020年1月に政府より示された革新的環境イノベーション戦略において、CO2をリサイクルする技術の一つとして炭酸塩化というキーワードが着目されています。炭酸塩化とは、様々な産業から排出される物質に含まれるカルシウムCaやマグネシウムMgをCO2と化合させて炭酸塩を生成し,これを鉱物原料や硬化体として再利用するという発想によるものです。CO2-SUICOMは、コンクリートに含まれるCaにCO2を大量に固定させることを実現したコンクリートです。セメント産業は大量のCO2を排出する産業と考えられていますが、このコンクリートは、作れば作るほど世の中から少しずつCO2が削減されていくコンクリートです。
  • 用途(使用)例または将来的な活用例
    CO2-SUICOMは現状では小型で鉄筋を使わないブロックのような製品が対象です。舗装用のブロックや道路ブロックなど、世の中では非常にたくさんのブロックが使われています。このブロックをすべてCO2-SUICOMに変えることで、年間数10万トンのCO2を削減できるようになります。

鹿島建設株式会社

CO2削減技術・デジタル化

会社情報
所在地
東京都港区元赤坂1-3-1
設立年月
1840年
業種
建設業
得意な分野
建設事業、開発事業、設計・エンジニアリング事業
企業ホームページ
問い合わせ先

セミナー情報

コンクリート分野におけるCO2排出削減・有効利用と『CO2-SUICOM』

CO2削減技術・デジタル化


セミナー概要

コンクリート分野におけるCO2排出削減のための取り組みに関する業界全体としての取り組みを紹介します。そのうえで、コンクリートの炭酸化によるカーボンリサイクルという新しい概念を取り入れた環境配慮型コンクリート『CO2-SUICOM』の概要を紹介します。


セミナー日時
2日目 26日 13:50~14:10

登壇者

鹿島建設株式会社
技術研究所 土木材料グループ 主任研究員
取違 剛 氏

クリーンテック技術展へのご参加、誠にありがとうございました。 

第三回クリーンテック技術展の出展にご興味がある企業様はこちらよりご連絡ください。

お問合せはこちら

<SDGsへの取り組み紹介>

鹿島は「社業の発展を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと、社会とともに持続的に成長し、企業価値を向上させるための重要課題(マテリアリティ)を特定しています(図)。鹿島グループは、SDGs達成への貢献をはじめとした社会課題の解決に積極的に取り組むことを通じて、まちづくりや建造物の構築、社会インフラの整備の分野で、品質に優れたサービスを生み出し、提供し、そして検証する仕組みと体制を整備することにおいて、世界で最も評価され、信頼される企業グループを目指しています。


企業サイトへ