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リチウムイオン電池リサイクル(解体、成分分離)、金属塩類製品製造

Spoke(スポーク) & Hub(ハブ)技術は、リチウムイオン電池中の全材料の95%以上を再生できる唯一のリサイクル技術です。


使用済みリチウムイオン電池から持続可能な技術で、かつ効率良く材料を回収することの重要性を認識するに至り、2016年Li-Cycle社が設立されました。寿命を迎えた電池スクラップをより良く管理し、急速に増加する希少な電池用材料の需要に対応することが世界的なニーズとなっています。
Li-Cycleのコア技術は、独自開発のスポーク&ハブモデルにより電池の全成分の95%以上を回収し、電池材料として再利用できるよう経済的に還元することで、持続可能な循環型サプライチェーンを構築できることです。
スポーク技術は、人手による選別、放電、解体を行わずに、自動化された工程で安全にかつ効率よく、ブラックマスと呼ばれる中間生成物の粉体を生成します。ハブ工程では、スポークで生産されたブラックマスを世界中の工場に導入し、高純度の電池材料を生産することによって、原料を経済的に還元しています。
現在、カナダ、オンタリオ州キングストンとアメリカ、ニューヨーク州ロチェスターでスポーク技術を商業化しています。ハブのパイロット設備はすでに稼働中で、初の商業ハブ工場もロチェスターに建設中です。北米以外では、パートナーとの間で合弁事業契約を締結し、施設の拡張に向けた協議を積極的に進めています。

  • 技術・研究・製品の特徴
    スポークはどのような充電状態の電池も受入れ、自動工程により粉砕した粉体と、銅・アルミ・樹脂を含む材料に分別します。
    ハブでは、スポーク工場からの粉体から95%以上の効率で電池材料を製造します。
  • その技術で世の中の問題がどの様に変化するか
    リチウムイオン電池は世界中の自動車、家電製品、産業用エネルギー貯蔵の中で、益々広がっています。2020から2030年に世界で1,500万トン以上が使用済みとなり、累積残留価値は920億米ドル以上と推定されています。しかし現在多くは適切にリサイクルされていません。我々のスポーク&ハブ技術は、機械的なサイズダウンと湿式冶金化学による回収精製の2つのステージで構成されています。電池内全成分の95%以上が回収され、固形廃棄物の発生、工業水の排出、大気への影響、フッ素の排出のいずれもない安全な工程です。従来の製造方法と比べて環境にメリットがあります。1トンの電池材料を生産するための採掘・精製と比較した場合を定量的に比較すると、CO2は74%、NOxは92%、SOxは92%、水使用量は97%、いずれも減少します。
  • 用途(使用)例または将来的な活用例
    スポーク工場とハブ工場で生産されたすべての材料は経済的に還元されます。スポーク工場から出る、黒鉛、銅・アルミ箔、プラスチックは精製業者や川下加工業者に販売されます。ハブ工場で製造される硫酸コバルトや硫酸ニッケル、炭酸リチウムはリチウムイオン電池の正極製造に使われる前駆体や電解質塩など、高純度の材料としてこれらの生産プロセスを担う製造メーカーに販売されます。

Li-Cycle Corp.

CO2削減技術・デジタル化 新素材・リサイクル

会社情報
所在地
2351 Royal Windsor Drive, Unit 10
Mississauga, Ontario L5J 4S7, Canada
設立年月
2016年
業種
電池リサイクル
得意な分野
電池解体、資源回収、金属化学品製造
企業ホームページ
問い合わせ先

セミナー情報

Li-Cycleにおけるリチウムイオン電池リサイクル

新素材・リサイクル


セミナー概要

電池リサイクル市場、弊社リサイクル事業への取り組み、スポーク&ハブ技術について紹介する予定です。今後、日本でもスポークとハブ工場の建設を計画しています。リサイクル事業に関心ある 方々にご興味持っていただければと思います。
尚、本講演はトロント・グローバル(カナダ政府機関; https://torontoglobal.ca)の紹介により実現しました。


セミナー日時
1日目 25日 17:10~17:30

登壇者

Li-Cycle Corp.
Director (ディレクター)
Anthony Tse (アンソニー ツェ) 氏

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